HONDA TODAY AF61(型式)の速度アップを目指す!
色々修理して、とりあえず動くようになった原チャ。次に手を出してみたのは速度アップ!
ネットで調べると、何やらプーリー交換とジェットニードル交換とウェイトローラー交換が効果が出やすいということなので、自力でやってみようと思い立ち、やってみました。
結果として、スピードも立ち上がりも良くなり、直線ではメーター振り切ります。これらの作業をすれば確かにスピードアップしたが、そのせいか分からないけど、クラッチ破損も発生しました。やはり負荷が今まで以上にかかってしまうのも事実。
やさし〜く乗るなら純正でノーマルチューンがいいと思います。
ってことで、今回は簡単にできるスピードアップ方法を書いていこうと思います。
難易度としては、道具があれば★★☆☆☆でした。私としてはタイヤ交換作業の、タイヤをフレームから外す方が手こずりました。
必要な道具
- T形ハンドルと各種ソケットレンチ(8mm、10mm、14mm、17mm)
- ユニバーサルホルダー(クラッチ外すためのハサミのような工具)
- L字留め金
(ホームセンターでバラ売りで安く売ってます(80円くらい??)) - プラスドライバー
- 精密ドライバー
L字留め具は通販は高いのでホームセンターで購入するのがおすすめです。
お金あって時間ない人は通販で買うのもいいですが。
私の使っているTONE製のT形ハンドルとソケットレンチセット
私はこのシルバー色のユニバーサルホルダーを買いましたが、使いづらかったので、下の物の方がいいかもしれません。
2023.4.7現在は品切れ高騰して2万とかしています。
3000円~4000円で買えるものだと思います。
新しく購入したもの
- KITAKO(キタコ)スクータードライブベルト
- KITAKO(キタコ)ハイスピードプーリーKIT(モリブデングリス付き)
- デイトナ ウェイトローラー5g×3個 6g×3個
- ズーマー用ジェットニードル
記事の中間にも商品説明を書いておきます。
あったらいいな、あれば便利な道具
- ラバープロテクタント(スプレー)
- L字留め金(上記同様)
- モリブデングリス(プーリーセットに付属してるものがある)
- 電動インパクトレンチ(早く買えばよかった)
ラバープロテクタントはゴム製のものを長持ちさせることが出来るので、原付だけに限らず、家の中や車にも使えて便利です。これはおすすめ商品です。
あったらほんとにいいなってものがインパクトレンチ。
車のタイヤ交換も腰を痛めずに出来るようになりました。もっともっと早くに買っておけばよかった。
まずはカバーを外す
キックペダルのついた部分のカバー(HONDAの刻印あり)をまずは外します。クランクケースといいます。
この中にクラッチやプーリー、ベルトなどが入っています。
8mmのレンチで6か所のネジ を外します。
中はカーボンだらけで汚れているので、パーツクリーナーでキレイにしておきます。
ドライブフェイス側とクラッチ側のボルトを外す
右側がクラッチ、左がドライブフェイス です。ボルトを外そうとすると回転して外せないので、ユニバーサルホルダーという工具で固定します。もしインパクトレンチを持っているならユニバーサルホルダーを使わなくても一瞬で外せます。まずは右側にあるクラッチを固定して、左側のドライブフェイスの真ん中のナットを外します。
クラッチ側のボルトも外せば、一気に色々取れます。クラッチ側のボルトの径は14mmです。
クラッチのカバーを取ると、さらに中に大きい径の薄っぺらいボルトが出てきます。これはクラッチ交換をする時に外すものなので、今回はそのままにしてください。
これでドライブもクラッチも取れるようになります。
ベルトとウェイトローラーを外す
ベルト交換をするため、ドライブフェイスとクラッチとベルトを外します。
ドライブフェイスの後ろにムーバブルドライブ、プーリーがあります。これは後で説明します。
ついでにクランクケースの中もパーツクリーナーとラバープロテクタントでキレイにしておきましょう。シャフトの根本はゴム製なのでラバープロテクタントを使い、パーツクリーナーを掛けないように気を付けてください。
写真は、ベルトとクラッチのカバーとドライブフェイスを外したものです。
ドライブフェイスの後ろについているムーバブルドライブ、プーリーを外すときは、写真左のカバー部品が被さっており、これを押さえながら外さないと、中にあるローラーがボロボロ落ちてきます。写真左のカバーも一緒に持ちながらシャフトから外すようにしてください。
新しい部品を取り付ける
今回、新しく装着する部品を紹介します。
- KITAKO(キタコ)スクータードライブベルト
- KITAKO(キタコ)ハイスピードプーリーKIT(モリブデングリス付き)
- デイトナ ウェイトローラー5g×3個 6g×3個
- ズーマー用ジェットニードル
ベルトとプーリーはAmazonでセット販売もしているみたいです。
こちらのウェイトローラーは方向指定がないので、迷う心配がありません。
5gと6gを交互にプーリーの中に装着します。なぜこの重さなのかは、先人の偉い人達の検証結果から、この重さが速さを求める者たちへの最適解だということです。
このグラム数の組み合わせがチョウドイイ!!
重すぎると立ち上がりが悪く、軽すぎると伸びが悪くなります。
TODAY用のジェットニードルでは優しい形状をしているため、今回はズーマー用のジェットニードルを装着します。
取り付け開始!
ついていた純正ウェイトローラーを外して、今回購入したデイトナ製のウェイトローラーを装着します。重さは5gと6gです。
これを交互に入れていきます。
プーリーセットにモリブデングリスが入っているので、それをローラーの曲面と側面に軽く塗っておきましょう。
プーリーのカバーに黒い部分があります。スライドピースというもので、ここにもほんのりとグリスを塗っておきましょう。
ベルトの装着
今回の作業で一番の難関がベルト装着だと思います。
個人的には最初のユニバーサルホルダーを使ってボルトを外す作業の方が厄介でしたが。。。
ベルトを装着する時に、ちょっと手こずると思うので、下記のポイントを押さえておいてください。
- ベルト装着はベルトの回転方向に注意
- ベルト装着にはコツがいる。
ベルトの装着はまずクラッチ側からつけていきます。
この時、ベルトの回転進行方向には指定があるので、ベルトの外側に表記されている矢印を確認してください。ベルトの回転方向は反時計回りです。
次にベルトの装着方法です。
クラッチを力いっぱい握ってベルトをシャフトに近づくようにはめ込みます。
ただ単にベルトをクラッチの間に軽く入れて装着しようとすると、おそらくベルトの長さが足りなかったり、ベルトが新品で硬かったりしてドライブ側にはめ込めません。なので長さを稼ぐためにクラッチの中心にベルトを寄せてはめ込みます。
それ以外の技として、クラッチを回転させながらドライブ側のシャフトにベルトを掛ける方法もあります。どちらも試してみてください。
厄介な作業で苦戦していたため、写真を撮ることを忘れていて、写真がないです。ご容赦ください。
逆手順で復元
とりあえずクランクケース内の部品交換は終わりなので、逆手順で元通りにしていきます。
ドライブフェイス側のナットは59ニュートンで締めて、クラッチ側は39ニュートンで締めてください。
トルクレンチが無ければ、ある程度の力で締めてください。
参考までに、乗用車のタイヤ交換時は大体110ニュートンくらいで締めていますので、同じくらいやってしまうとやり過ぎなので気を付けてください。
ジェットニードルの装着
次は別の部分の作業になります。
まずはメットインシートを外していきます。シートを開けて、底についているボルトを10mmレンチで外していきます。
メットインシートを外すと写真のようになります。
この写真中央に移っているシルバー色のキャブレータートップのカバーを外します。
プラスドライバーで外せます。
外すときはカバーを押さえながら外してください。中にバネが入っていて、吹っ飛ぶ可能性があります。
カバーを外すと、黒色のゴム製の部品が現れます。ダイヤフラムというもので、破れていたり破損していないかチェックしておきましょう。ついでにラバープロテクタントでキレイにしておけば完璧です。
ダイヤフラムの中に左の写真の小さい部品がくっついています。プラスドライバーで45度くらいねじれば取れます。外すときは小さなバネを紛失しないように気を付けてください。
これでジェットニードルも外せるようになりました。
ズーマー用のジェットニードルを装着します。形が少し違いますが問題なく使えます。
元々ついていたニードルと同じように差し込み、逆手順で戻していきます。
ダイヤフラムを戻すときは、溝にしっかりとゴムの縁部分を入れて戻してください。
作業終了
今回の作業はこれで終了になります。
ベルト交換、プーリー交換、ウェイトローラー交換、ジェットニードル交換が終わりました。
乗り始める前にアイドリングをして様子を見てください。ベルトがまだ馴染んでいないですし、乗った瞬間に不具合が出る可能性もあります。
私の場合はすぐにフルスロットルで乗って、クラッチが壊れてしまいました。新しい部品をつけてパワフルになった分、他の老朽化した部品が壊れたみたいです。
それでは、新しくなったAF61を楽しんでください!
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